Romanticism

「ロマンティシズムとは、無意識を意識し、感じることである。」

たとえば、私たちが1940年代のユーロヴィンテージの服を手に取るとき。
80年前にその服の設計に関わった人はきっともう亡くなっていて2024年に日本の若者が喜んでそれを着る姿を見たらどれほど嬉しかったでしょうか。

私はそんなことに思いを馳せながら、今回の1stシーズンを制作しました。
今この瞬間にしかないものを重ねながら、ブランドの物語は続いていきます。
私の作った服の一つ一つが手に取っていただいた方々とともに何年も生きていくことを、そして私がいなくなった後でも地球のどこかで、ひょっとしたらどこかの惑星で愛されていることを、私は心から願っています。

私はKAKANの服が着る人自身と戯れ、交わり、旅をし、その先々でも周りの人たちを花やかにするものであって欲しい。
そしてKAKANの服がありのままでいて内から溢れる自信を着る人にもたらすことができたらと切に思うのです。
それこそが私の愛するファッションが人々にもたらす美しさだから。

服を着ることは楽しいものであってほしい。
それが生きるということ、そのものだと願いながらKAKANのコレクションは生まれました。